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魔道具には種類がある。どれくらい同じものを作りやすいのかによって分かれるな。 量産型、技巧型、偶発型に分かれる。 量産型 普通に量産出来ちまうものだ。まあ作り方を知ってりゃあ誰でも状況を再現して作ることが出来るな。 基本的には日常生活に使える程度の低出力のものが多いが、工業用や業務用に使い捨てにして出力を上げたものなんかも多い。ハンターによっちゃ、この大量に用意できる量産型で1対複数も軽々とこなす奴もいるらしい。 技巧型 作るっちゃ作れるが、コイツは少し手間がかかる。 その分量産型よりも出力が高いおかげで需要が高く、大半は高級品だ。 研究者たちが量産可能な設計図を作ったけどよ、それ使って手間かけずに作ろうとしたらほとんどが失敗した。 どうやらその少しかかる手間ってのが重要みたいだ。 …ちなみに、設計図ってのは別のところにまとめておいたからな。「ただの設計図じゃないの?」って言われちまうと、首を捻る程度には進歩しちまってるんだ。 偶発型 時間だったり個人だったり、もう再現できないものが条件に生まれた奴らだ。 とにかくつよい。強さがぶっ壊れてやがる。 だがそいつらは、光ったり震えたり音が出たりと、効果を発動する際にやたら目立つ。 狙われて奪われたら洒落にならないからな?そこだけ気をつけろよ。 …偶発型なんてそうそうお目にかかれるもんじゃねえからな。拾ったのなら大事にしろよ?
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あ行 赤ドクロ ドクロの項を参照。 か行 コスト 呪文を使用する為の必要な代価。コストはマナで支払われ、その分だけ減少する。 さ行 ジェム パズルパートで破壊する事になるブロックのようなモノの総称。大別するとマナ、ドクロ、スター、ゴールドになる。他にもマキモノなどの特殊ジェムも存在する。 ジェムベリー ドルイドの最初から習得している回復呪文。リジェネと違ってターンを終了してしまうが、コストパフォーマンスが良い。 呪文 各キャラクターや敵キャラが使う魔法の事。攻撃、守備、補助、回復の四種類に分かれる。 スター ジェムの一種。紫色のイガイガのカタチをしている。一つ破壊する度に1経験値を入手できる。 た行 ドクロ ジェムの一種で赤ドクロとドクロに分かれる。ドクロは一つ破壊する度に相手に1ダメージを与え、赤ドクロは1個破壊する度に相手に5ダメージを与える。また、赤ドクロを消すと、その周囲1マスにあるジェム(最大8個)が破壊される。バトルスキルよるダメージ補正が適用される。 な行 は行 ブレイク ジェムを3個以上揃えて破壊すること。または呪文で破壊する事。 ま行 マナ 呪文を使用する為のコストのこと。ジェムの破壊によって得ることができる。 や行 ら行 わ行
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『ゆん生の分かれ道』 28KB 制裁 観察 不運 差別・格差 群れ 自然界 人間なし 独自設定 ちょっと長めです。無価値あきです。 「ゆぴー・・・ゆぴー・・・ゆぴー・・・」 「ゆゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆ!ゆゆゆ?おきゃーしゃん!ゆっきゅりできにゃいゆっきゅりがいりゅよ!」 『ゆん生の分かれ道』 ある山深い森の中。崖に囲まれ、木々がまばらになっているところに、数十匹のゆっくりが暮らす群れがある。 高くそびえる崖のふもとに、ぽつぽつと並ぶ小さな穴。 群れの端にあるこの崖の下のおうちでまりさは生まれ、今ゆっくりと寝息を立てている。 「ゆう?おちびちゃんどうしたの?」 けたたましい声で眠りから覚まされた母れいむは、目をしばしばさせながら子れいむに話しかけた。 「ゆっきゅりできにゃいゆっきゅりが!れいみゅのべっどしゃんにはいってきてりゅううう!」 「ゆ?・・・ゆはぁ、またなの?おちびちゃん。まりさのおちびちゃん、おきなさい」 母れいむは、うんざりした表情でまりさをゆすり起こした。 「・・・ゆぴー・・・ゆぴー・・・まりしゃ、もうおなきゃいっぴゃいなの・・・じぇ?・・・じぇ?じぇじぇじぇじぇじぇえええ!まりしゃのおぼうししゃんがないのじぇええええ!」 「ゆう、おちびちゃん、またおぼうしおとしちゃったのね。」 そう言うと母れいむは、両方のもみあげで泣きわめく2匹のわが子をなでながら、藁葺きのベッドさんから落ちた小さなおぼうしを拾い上げ、子まりさにかぶせてやる。 「・・・・ゆ?おねーしゃん?ゆううう!おねーしゃんはゆっきゅりできりゅよ!」 「ゆわあぁぁぁぁ、まりしゃのおぼうち、ゆっくりおきゃえりなしゃい!!」 「じゃあ、おちびちゃん、あささんはまだこないから、もうすこしおねむりしようね。」 母れいむはやさしく2匹の子れいむ、子まりさに語りかけると、自身の重たいまぶたをゆっくりと下ろし、再び静かな眠りについた。 ・・・・・ ・・・・ ・・・ 「ゆっ!みてみて!まりさ、きょうはこんっなにごはんさんとれたのぜ!」 「ゆわあ!おちびちゃんすごいよ!これならもうあんっしんだね!」 「おちびは、もうおちびじゃないね!まりさ!あしたからしっかりやるんだぜ!」 「おねーちゃんすごい!れいむもおねーちゃんみたいなまりさとゆっくりしたいよ!」 月日が流れ、まりさはもう亜成体。巣立ちの日を明日に迎えていた。 相変わらず寝相が悪く、巣の中を転がったり帽子を落としたりはするが、それを除けば狩りの腕は立ち、 同年代の群れのまりさでは敵う者のいない強さと優しさを兼ね備えたゆっくりとして群れの幹部からも一目置かれる存在になっていた。 「じゃあ、あしたはおちびちゃんのひとりだちっ!のひだから、きょうはぱーてぃーさんにしようね!」 「そうだね!きょうはまりさとおちび・・・ううん、まりさとまりさがとってきたたくっさんのごはんさんがあるから、ぱーてぃだね!」 母れいむも父まりさも、まりさの門出を思うと自然に顔がほころんでくる。 天使が地上に降り立ったと確信した誕生日。 うんうんがうまく出来なくて苦労した赤ちゃん時代。 寝相が悪く、毎晩起こされてはお帽子をかぶせてあげた幼少時代。 初めて狩りに出かけ、ちょうちょさんが取れなくて大泣きしていたこと。 隣の子ありすが不良ゆっくりに襲われたところに飛び込んで、ひどい怪我をして帰って来た日。 ふぃあんせだよ!と、隣のありすを連れてきて恥ずかしそうにほほえんでいた笑顔。 たくさんのご飯さんを前に、楽しそうに食事をする我が子を見ていると、これまでの思い出が次々と浮かんでは消え、嬉しいのに何故か自然と涙がこぼれる。 「おとーさん、おかーさん、あのね、れ、れいむも、ごほうこくがあるんだよ!」 宴もたけなわになったころ、妹れいむが顔を真っ赤にそめて話し出した。 「どうしたのぜおちび?そんなにあらたまって?」 「ゆん、あ、あのね、れいむ、きょうね、まりさにゆっくりしようって・・・いわれたの・・・」 「ほんっとうなのぜ、おちび!ゆわー、きょうはおめでたいことつづきなのぜ!」 妹れいむの言うまりさとは、群れの幹部まりさの家の長女で、まりさとは強い信頼関係で結ばれた親友であり、強さも狩りのうまさも一歩も引かない、えいっえんのらいばるさんだ。 「ゆん!あのまりさなら、りっぱなおっとになるのぜ!あねとしてほこらしいのぜ!」 「おちびちゃん、ゆっくりよかったね!じゃあ、あしたのおちびちゃんのけっこんしきのつぎは、おちびちゃんのけっこんしきだね!」 「ゆふふ!れいむも、まりさおねーちゃんにまけない、りっぱなおうちにするからね!」 「ゆう、でもおちびちゃんがふたりともでていったら、おかーさん、ちょっとさみしいよ」 「れいむ、こんなおめだたいのに、なにないてるんだぜ!」 「そういうまりさも、おめめがうるうるしてるよ」 「ゆっ、こ、これは、あせさんなのぜ!」 「「「「ゆふふふふふふふ」」」」 「じゃ、じゃあ、おちびのかどでのせいっこうと、おちびのしあわせをいのって」 「「「「せーのっ!」」」」 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 まりさの、ありすとの結婚式と独り立ちを明日に控え、さらにれいむも群れの名家に嫁ぐことが決まったこの日、まりさのおうちでは遅くまで笑い声とゆっくりが絶えることはなかった。 ・・・・・ ・・・・ ・・・ 「ゆぴー・・・ゆぴー・・・ゆぴー・・・」 「ゆう・・・ゆう・・・ゆう・・・」 その夜。 ズズズズズ・・・・ 「ゆう・・・ゆう・・・ぉちびちゃん、またごーろごーろしてるの・・・っゆっ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛げっ・・・」 ズズズズズ・・・・ 「・・・ゆぴー・・・ゆ゛っ、なんなのぜゆ゛ぎっ・・・ゆ゛げ・・・・れ、れいむ、そんなにくっつがないでげべ・・・」 ズズズズズ・・・・ 「・・・ゆう・・・ゅれいむは、まりさとゆっぐぃー・・・ゆう・・・ゆっ!?まりさ、れいむまだばーじんさんだょゆびっ・・・ゆ゛びっ・・・ゆぐびっ・・・ゆ゛げべぇぇぇぇぇ」 ズズズズズ・・・・ ・・・ミシ・・・ミシ・・・ ・・・バキバキッ・・・ズズーン・・・ ・・・ゴゴゴゴゴゴ・・・ ・・・・・ ・・・・ ・・・ 「・・・りさー!まりさー!おきなさーい!」 「ゆぴー・・・ゆぴー・・・ゆっ!?」 まりさは、遠くに聞こえる声で目を覚ました。 「ゆゆっ!おぼうしさんがないよ!」 いつものことだが、また寝ている間に帽子を落としたと気づき、慌てて足下を見る。 「ゆっ!あったの・・・ぜ・・・???・・・ゆゆゆ?おぼうじさんどぼじでちっちゃくなっでるのおおおおお!!!」 一目で分かる、自分の帽子。 それを足下に見つけ、舌で拾い上げたは良いものの、明らかにサイズが縮んでいる。 「まりさー!あなたなんてことしてくれたのおおお!」 「ゆっ!?ゆゆゆっ?おさ?どこにいるのぜ!?」 まりさが声の方を振り向く。この声は長の声だ。だが姿が見えない。 「ここよ!ここ!」 「ゆゆっ!おさ!おさもどうじでそんなにちぢんでるのおおおお!?」 「むきゅ、ちがうわよまりさ!あなたがおおきくなったのよ!」 「ゆ、ゆううう!?」 寝ぼけた頭がだんだん冴えていき、ふと周りを見渡すと、たしかに自分の体がやたら大きい。 おぼうしさんがおさげの先と変わらないほどの大きさだ。 「ゆうう!?まりさ、どすになっちゃったのおおおお!?」 「むきゅ、なにいってるの?まりさがどすなわけないでしょう!」 「ゆう・・・で、でも・・・」 「まぁ、どすみたいなおおきさになったことはみとめるわ。むっきゅん。それよりまりさ、まわりをよくみてみなさーい!」 「ゆっ・・・・ゆゆっ・・・・・・・・どぼじでえええええええええ!」 まりさが長に言われて周りを見渡すと、まずおうちがない。 それどころか、崖さんが一部崩壊している。 崖さんの崩壊は、足下から始まって、あっちの方まで続いていて・・・ 待てよ、まさか・・・ 「あっ!あっ!あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 そんな馬鹿な。そんな馬鹿な。 昨晩あんなに笑っていた妹が。たくさん祝福してくれたお母さんが、嬉しさと寂しさで流れた涙をそっとぬぐっていたお父さんが! 「う、うそだ、うそだうそだうそだああああああああああああああああああああああああああああああ!」 そして、あの崖さんが崩れている向こうには、まりさと愛を誓った、ありすのおうちが! 「そんな、そんな、そんだ!ぞんだのっで、ないよおおおおおおお!ゆわあああああああん、ゆわ゛ああああああああああああああああああああああああああああああん!」 まりさは、ドス化した。 ゆっくりとしては高い能力と優しさを兼ね備え、一家の幸せな未来が決まり、束の間とはいえ本当にゆっくりとした時間をすごしたまりさ。 そうして、“ゆっくりしたゆっくり”として一晩を明かしたまりさは、ドス化した。 だが、元来寝相が悪く、帽子を落としてしまっていたため、帽子だけはドス化することなく、そのままになってしまった。 「まりさ!とにかく、むれのしゅうっかいじょまで、いそいできなさーーい!」 しばらく泣き叫び、ゆっぐ、ゆっぐとすするようになったまりさに、長のぱちゅりーは怒りの混じった声で呼びかける。 「ゆっぐ・・・ゆっぐ・・・ゆう・・・いま、いぐよ・・・」 まりさは重い足取りでずりずりと、家の前の道を抜け、広場までやってきた。 「まりさ!おそいんだぜ!・・・なんなのぜそのたいけいは!だらしないのぜ!ゆぎゃっはっはっはっはっは!」 「ゆわー。まりさ、ずいぶんふとったのね!いなかもののぶたさんのようだわ。」 「いんらんてでぃべあだみょん!びーびーだぶりゅーだみょん!」 「ゆぷぷ、ゆっくりしてないおでぶまりさだね!ぷぷ・・・れいむ・・・わらっちゃうよ・・・ぷぷ」 「わからないよー。あれじゃ、しぼうのかたまりなんだねー。ぶたはぶたごやへいけ、なんだねー!」 「このくそまりさああああああああああああああああああああああああ!」 群れの者が口々に勝手なことを言う中、ひときわ大きな声が響く。 「きさまあああああ!まりさの、まりさのれいむに、なんてことしてくれたんだああああああああああああああああああああああああ!」 幹部まりさの子のまりさだ。 まさに怒り心頭といった表情でまりさを威嚇する。 れいむと婚約したその日に、姉によって婚約者を殺されたのだ。誰だって怒る。 「み、みんだ、みんだあ・・・それに、ばりざ・・・」 まりさは、群れのみんなの暴言と、怒り狂った親友のまりさにたじろぐ。 「おばえなんが、おばえなんがあああああああああ!」 「むきゅ、そこまでよ!」 「おちび、まつんだぜ!」 長ぱちゅりーと幹部まりさが、とびかかろうとするまりさを止める。 (・・・どうして、こんなことになったのぜ・・・まりさ、なにもしてないのぜ・・・) さて、もうおわかりだと思うが、このまりさはドスになったものの、おかざりがそのままなので群れの者はただのでかいデブまりさだと認識している。 まりさ自身、先ほどドスになったことを長に否定されたので、ドスになったとは思っていない。 まぜ自分が大きくなったのか、なぜ家が崩れたのか。愛する家族と愛しいありすが死ぬ運命になったのか分からない。 「むきゅ、このでぶまりさは、いっかぜんゆんをざんっさつし、あまつさえ、りょうどなりさんげんぶんのかぞくをころした、いっきゅうきょうあくはんよ! はんけつをいいわたすわ。まりさはしけい!いろんはないわね!」 「・・・・ど、どぼじで・・・・」 「なにいっでるんだぜえええええ!でいむをごろじだ、おばえはゆるざないんだぜえええ!」 「「「「「「「「しけい!しけい!しけい!しけい!」」」」」」」」 「「「「「「「「せいっさい!せいっさい!せいっさい!」」」」」」」 「・・・そんな・・・ばりざは・・・」 「むきゅ、くちごたえはゆるさないわ。しっこうぶたい!あとかんぶのつよいしんげんにより、とくべつにまりさ、あのでぶまりさをしけいにしなさい!」 「お、おどうざん、ありがどうなのぜ!ばりざ、かくごするのぜええええええええええええ!」 「「「「みょみょみょみょーーーーん」」」」 長い枝さんを咥えた死刑執行部隊のみょん達と、怒りに燃える幹部の子のまりさが、未だ当惑するまりさにとびかかる。 ズブッ!「ゆげ!」 グサッ!「ゆべっ!」 ザクッ!「いだああああ!」 ドグシュ!「ぐげええええ」 ZUN!!「ゆっべええええええええええ!」 次々に枝が襲いかかる。 しかし、一切受け身と取っていなくてもドスの体。 咥えた枝がどれもこれも喉に突き刺さり、悲鳴を上げるのは執行役のゆっくりばかり。 「ゆっぎゃあああ!しんじつをみとおす、ほうせきのようなばりざのおべべがあああああああ!」 とりわけ、それなりに強いとはいえまだ亜成体の、幹部の子のまりさは枝を上手く突き立てることが出来ず、ZUNと突いた拍子に折れた枝で片目を失う事態となった。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 群れの中でも最強の者達による本気の攻撃が一切通じない様子を見た群れのゆっくりは、唖然として固まっている。 「・・・・むきゅ・・・これは・・・・どうしましょう・・・」 「・・・・・どうしようも、ないんだぜ・・・・」 いち早く再起動した長ぱちゅりーと幹部まりさも、成す術無く静かにつぶやくだけだった。 そしてまりさは 「・・・ごべんなざい!ごべんなざい!ばりざ、なんでもじまず!ばりざは、わるいゆっぐりでじだ!かぞくを、ふぃあんせを、それに、ごきんじょのみんだをごろじだげすです! だんでもじばず!ごべんだざいいいいいいいいいいいいいいいいい」 一連の流れを理解し、自分の体が大きくなったせいで群に被害をもたらし、そしてなによりも、家族やありすを殺したのが自分だという罪悪感から、必死に土下座を繰り返していた。 「むっきゅうう・・・しかたないわ。こうなったいじょう、しけいはちゅうしよ! そのかわり、まりさにはずっと、むれのためにはたらいてもらうわ!」 長ぱちゅりーが、新たな判決を下す。 「ゆ!おさ、せいっさいはむりでも、ついっほうはだめなのぜ?こんなのがいると、むれのめいわくなのぜ!」 幹部まりさは不満を隠しきれない様子だ。 「むきゅ、いいかしら。ついっほうはとてもおもいばつだけど、そのときだけでおわるわ! いちばんおもい、しけいがしっこうできないいじょう、ずっとずっと、ながいばつをくだすべきだわ!」 「ゆゆっ!なるほどなのぜ!さすがおさなのぜ!」 (もしかしたら、これはちゃんすかもしれないわ!) 長ぱちゅりーは、このまりさは本当にドスかもしれないと考え始めていた。 どう見てもデブまりさにしか見えないが、昔この群にドスがいた頃の話を親から伝え聞いており、ドス化する様子や、枝が全く通らない皮の強さを見て、そう思い至った。 (もし、あのまりさがどすなら、おおきなろうどうりょくになるはず!) ぱちゅりーは、群れを豊かにする労働力として、まりさをこき使うことを決めた。 「わがりばじだ!ばりざ、ゆっじょうけんべい、はだらぎまず! むれのみんだのだめに、ばりざ、がんばりまず!」 もともと、ドスまりさは群れのために働くことを本能で望む。 ドスとなったまりさも、この判決を快く受け入れた。 「むきゅ、じゃあ、まりさはこれからまいにち、おひさまがでてからおそらにのぼるまで、むれのためだけのかりをしなさい! あとは、とくべつろうどうのぎむをかすわ!ないようはそのひにつたえるから、かならずしたがいなさい!」 「ゆっぐり、りがいじばじだ!ばりざ、かならずしだがいばず!」 つまり、毎日午前中に集めた餌は全て群れに献上し、さらにその日によって特別な労働をさせる、ということだ。 「じゃあ、きょうはかいっさん!みんな、ふだんのしごとにもどりなさい!」 「「「「ゆっくりりかいしたよ!!!!」」」」 群れのゆっくり達は、少し不満そうにしているが、長の言うことなら正しいだろうと疑うことなく帰って行った。 幹部まりさも、子のまりさが運ばれていった群れの“びょうっいん”へと跳ねて行った。 その日から、まりさの第2のゆん生は始まった。 それは、罪ゆんとしての日々だった。 まりさのおうちは、もともとおうちがあった、今は崩れた崖のくぼみをそのまま使った。 雨露をしのぐことすらできない、ただのくぼみだが、ドス化したまりさは溶けることもなかった。 まりさは毎日、暗いうちに起きなければならない。 そして狩りを始める。 だが、ドス化した巨体では多くの餌が取れる木々の茂ったところに入ることも出来ず、また、蝶やバッタは小さすぎて捕ることができない。 仕方なくまりさは、開けたところだけを忙しく行き来し、近くを通る群れのゆっくりを踏まないように気をつけながら、 ゆっくりの届かない木の葉や木の実を探しては集め、昼になると長のところに持って行く。 「むきゅ、これだけしかとれないの?つかえないわね!」 狩りの成果を届けると、毎日、長ぱちゅりーからの小言が待っている。 実際、まりさの狩りの成果はそこらのゆっくりと比べても多いとは言えなかった。 まりさ種の狩りに使われる帽子は、まりさにとっては小さすぎるし、行き来できる場所も少なく、これまで覚えた狩りのノウハウが全く生かせないのだ。 「ゆゆっ!ゆっくりできないでぶまりさがいるのぜ!ゆぷぷ、むのうむのう。」 「ゆっ、そんなこというと、よなかにころされちゃうよ!ゆぷぷ」 「そうだったのぜ!あいつはゆっくりできないげすだったのぜ!おお、こわいこわい!」 まりさが入ることのできない木々の茂る森の中からは、罵声も飛んでくる。 ゆっくりできない気持ちになるが、まりさは一筋の涙をこぼすくらいでぐっと堪えて、仕事を続けなければならない。 「まずは、むれのぜんぶのおうちをかいちくして、おおきくしてちょうだい!」 長ぱちゅりーから課せられた最初の特別労働だ。 狩りを終えたまりさは、長のおうちを手始めに、群れのゆっくりの巣穴を拡張する仕事に入る。 「さすがでぶまりさ、ちからだけがとりえなのぜ!ゆぷぷ!」 「さっさと、れいむのおうちをおおきくしてね!さんえるでぃーけーでいいよ!」 「ゆっ!どれいまりさがきたんだねー!はやくやるんだねー!わかれよー!」 「いなかもののまりさにはむずかしいでしょうけど、とかいはなひろいおうちにしてちょうだい!」 訪問した先でも、罵声を浴びつつ巣穴の拡張をしなければならない。 とりわけ幹部まりさの巣穴の時はひどかった。 幹部まりさの一家は一言もまりさに口を聞かず、家の中はうんうんとしーしーが散乱していた。 まりさは舌で丁寧にそれらを取り除き、さらに巣穴を掘り進めるが、掘るたびに土が崩れて遅々として進行しない。その土にもうんうんが混ざっている。 もちろん、あらかじめ幹部まりさがある程度の拡張を済ませておき、そこにうんうんと柔らかい土を混ぜたものを適当に詰め、 さらにまりさが来る直前に家中にうんうんとしーしーをばらまいておいたのだ。 酷い仕打ちで陰湿だが、結婚するはずだった婚約者を殺され、さらに(まりさに非は無いにせよ)長女のまりさは片目を失うことになってしまったのだ。 恨みは簡単に消えないだろう。 しかも、直接戦っても勝てないことを知っている。 だから少しでも気をまぎらすため、このようなことをしたのだ。 なお、幹部まりさの一家は、“ゆっくりしたゆっくり”として群れでの評判も高い。まりさ自身も尊敬している。 だからこそ、こういう仕打ちは理解できたし、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 まりさは、四苦八苦して幹部まりさの家を拡張すると、最後に土下座をして一家が巣穴に入る様子を見届けてから帰途についた。 結局最後まで、幹部まりさ一家は口を聞いてくれなかった。 まりさの過酷な日々は続いた。 その日の特別労働が終わり、自分のための餌を集めれば1日が終わる。 1日が終われば、まりさは崖のくぼみに身をうずめて眠る。 楽しかった日々の夢を見、涙にまみれて目が覚める。 崖のくぼみにすっぽりと入っているため、今では転がって帽子を落とすこともない。 目が覚めると、今の自分には小さすぎる帽子を頭に感じ、母れいむに帽子をやさしくかぶせてもらったことを思い出してすすり泣く。 ひとしきり泣くと、まだ暗いうちから群れのための狩りに出かける。 来る日も来る日もそれを繰り返していた。 まりさは溶けることがないため、他のゆっくりが休んでいる雨の日でも休むことは許されなかった。 雨でも死なない様子を見た長ぱちゅりーは、ますますこのまりさがドスだと確信し、容赦なく労働をさせ続けていった。 「がけさんがくずれないように、ぺーろぺーろして、つちさんをかためておいてちょうだい」 「むれのおといれさんがいっぱいになったの。さっさときれいにしてちょうだい」 「あめでどろさんがたくさんながれてきたわ。みちをせいびしておいてちょうだい」 「つぎのせだいのおちびちゃんのために、あたらしいおうちをつくってちょうだい」 次々に特別労働が課せられていく。 まりさはドスだが、スパークを撃てない。 ドススパークは、帽子の中で育てた茸が必要だ。 だが、まりさの帽子は亜成体サイズのままなので、サイズが小さすぎる。 そのため、茸が育たない。 また、まりさ自身もドスだと思っていないためか、ゆっくりオーラをはじめとするドスの特性を全く使うことができなかった。 だからまりさは、普通のドスなら一瞬で終わらせるような仕事も非常に時間がかかってしまう。 まりさは、もはやただ“でかいだけ”のゆっくりに過ぎなかった。 もしも、帽子も順当にドス化していれば、群れのゆっくりはよろこんでまりさを長に迎え入れただろう。 まりさがドスかもしれない、と思っているのは、まりさを含めた群の中で長のぱちゅりーだけだった。 “寝相が悪い。” ただそれだけのことが、まりさにとってはゆん生の明暗を分ける事態となってしまったのだ。 ・・・・・ ・・・・ ・・・ まりさに課せられていた仕事が一段落したある晴れた日、その日は(長ぱちゅりーが次の仕事を思いつかなかったので)恩赦として、1日だけ労働なしが言い渡された。 まりさは土下座をして長に礼を言うと、群れの子ゆっくり達が集まる“ほいくえん”の様子を見に広場へと向かった。 過酷な日々を少しでも忘れるため、思い出に浸ろうと思ったのか。 ゆっくりした子ゆっくり達を見て、自分もゆっくりしようと思ったのか。 それは分からないが、まりさは広場に向かった。 「ゆゆーん、おちびちゃんたちはゆっくりしてるよ」 まりさは広場の端で子ゆっくり達をのんびりと見つめていた。 “ほいくえん”の先生ゆっくりは、子ゆっくり達にまりさを指して、 “あんなゆっくりにはなるな”、“ゆっくりしていないとああいうげすになる”、等と教えていたが、まりさは特に気にすることも無かった。 「・・・りさ!まりさ!おきなさい!」 「・・・・ゆう?なーに?」 日頃の疲れがたまっていたのか、まりさは眠ってしまったようだ。 「・・・おさ、どうしたの?」 「まりさ・・・・あなた・・・どうしたのじゃないでしょう!」 「・・・え?」 周りを見渡すと、群れのゆっくりがまりさを囲んでものすごい形相で睨んでいる。 「み、みんな、どうしたの?ゆっくり、ゆっくりしようよ?」 「「「「「「「はああああああああああああああああああああああああああ?」」」」」」」 「ゆっぐりできるわけがないだろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 「おばえ、なにやっだどおぼっでるんだあああああああああああああああああああ!」 「ゆ・・・ゆゆゆ?まりさなんにも・・・」 「・・・まりさ、あしもとをよくみなさい・・・」 長ぱちゅりーが、怒りを押し殺した低く抑揚のない声で静かに話す。 「ゆ?・・・・・・ゆ、ゆ、ゆわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 まりさが足下に目をやると、そこにはまりさの帽子が落ちている。 そして、餡子やカスタード、チョコレートが混ざったよくわからないものと、多数の小さなおかざり、そしてゆっくりできない臭いが漂っていた。 「どうじで!どうじでおぢびをごろじだあああああああああああああああああ!」 「「「「「「「このげず!ごくあぐ!げどう!あぐま!ぢぐじょう!ぐぞむじ!ばがぢん!ゆっぐりでなじ!ゆっぐりごろじの、ゆっぐりでぎない、ぐぞゆっぐりいいいいいい!!!!」」」」」」」 子を失ったゆっくり、先生ゆっくりの家族、そして群れのゆっくり全てから思いつく限りの罵倒を浴び、まりさは体から餡子の気が引いていくのを感じていた。 「ごろず!ごろず!ぜっだいにゆるざない!おばえなんが、おばえなんがあああああああああああああ!」 「じねええええええええええええええええええ!ぐるじんで、ぐるじんで、ぐるじみぬいで、それからじねええええええええええええ!」 「ま、ま、まつんだぜえええええ!」 今にも飛びかかろうとする群れのゆっくりの前に、1匹のまりさが飛び出して止める。 幹部まりさの長女ゆっくりだ。 先日、親の後を継いで幹部に昇進したばかりだ。 「こいつは、どうやってもころせないのぜ!おさが、おさがかならず、きょっけいにするのぜ!だからいったん、ここはむれのしっこうぶにあずけてほしいんだぜ!」 「ゆっがあああああああああああ、はあ、はあ、ごいづをごろじで、れいぶもじぬんだあああああああああああ!」 「やめるんだぜ!いまやってもいぬじになのぜ!」 「ゆっぐぐぐぐぐ、ぢぐじょう!ぢぐじょう!ぢぐじょおおおおおおおおお!」 2代目幹部まりさは、群れから慕われているゆっくりであり、またまりさの被害を受けているゆっくりでもある。 だから、群れのゆっくりも、怒りは収まらないが、渋々従った。 「おさ、なにかおもいついたのぜ?こうなったいじょう、ついっほうじゃすまないのぜ!」 「むっきゅううう・・・・・そうね、しかたないわ。・・・ええ、きめたわ。まりさ!これからいうことにしたがいなさい!いいわね?」 「ごべんなざい!ごべんなざい!ごべんなざい!ばりざ、ばりざはああああ!どりがえじのづがないごどを、ずびばぜん、ずびばぜん・・・」 まりさは、またも土下座を繰り返している。 「まりさ、きいてるの!?」 「ゆっ、ずびばぜん、ぎいでばぜんでじだ!」 「まったくむのうだわ。いい、これからいうことに、きっちりしたがいなさい!」 「ゆっ・・・わがりばじだ。だんでもじばず。なにをずればいいでずが?」 「・・・いいわ。まりさ。ついてらっしゃい。」 そういうと、長ぱちゅりーは、まりさを連れて広場から出ていった。 「ごごは・・・ばりざのおうぢ・・・」 「そうよ。まりさ、いいかしら。いまからこのおうちのじめんさんに、あなをほりなさい!」 「ゆっ?あなさん?」 「そうよ!いいというまでほりつづけなさい!やすむことはゆるされないわ!」 「ゆっぐり、りがいじばじだ!」 まりさは、申し訳なさと罪悪感をいっぱいに抱え、文字通り穴があったら入りたいとばかりに、一心不乱に穴を掘り始めた。 「いい?こうたいせいで、ずっとみはってるのよ!このまえのしったいをとりかえしなさい!」 長ぱちゅりーは、死刑執行役の4匹のみょんを集め、こう指示した。 24時間体制でまりさを監視し、もし休もうとしたら警告をする。 従わなければ、捨て身でなんとしても殺す。 そういう命令だった。 「わかったみょん!こいつにはかりがあるみょん!ぜったいについこうするみょん!」 みょん達にとっても、以前死刑を執行できなかった失態を取り返すチャンスを与えられた形だ。喜んで従った。 「まりさ!まりさ!ちょっときなさい!」 穴を掘るまりさの元に長ぱちゅりーがやってきて呼びかける。 あれから2日目の朝のことだった。 「ゆっ!わがりばじだ!」 まりさは泥だらけで真っ黒になったまま、穴から這い出してきた。 「まりさ、きょうはそこの、ほそいきさんをたおして、“くい”さんをつくってほしいの」 「ゆっぐり、りがいじばじだ!」 まりさは、疲れでふらふらとおぼつかない足下のまま、すぐそばに生えている細い木に体当たりを始めた。 ・・・・・ ・・・・ ・・・ 昨日の夜のこと。 「おさ、あのげすまりさは、いったいどうするのぜ?そろそろおしえてくれてもいいのぜ」 「むきゅ、そうね・・・あのまりさは・・・・・」 「・・・で・・・にしようとおもうわ」 「それはいいかんがえなのぜ!それなら・・・・・・」 「むきゅ、なるほど。わかったわ。むれのみんなもなっとくしてくれそうね」 「ゆふふ、たのしみなのぜ。ついに、あのまりさにふくっしゅうのときがくるのぜ!」 「いいわね!そのときまでたごんむようよ!まりさにしられないためにね!」 「わかってるのぜ!」 「じゃあ、あしたのあさ、まりさにはいっておくから」 ・・・ ・・・・ ・・・・・ まりさは1日かけて木を倒し、また1日かけて木の先を歯で削って尖らせた。 長ぱちゅりーが了承すると、また穴を堀りに戻っていった。 それから1週間が経った。 「むきゅ、そろそろよさそうね。まりさ!もういいわよ!」 「ゆふー・・・・ゆふー・・・・ゆっぐり・・・りがい・・・じばじだ・・・・」 まりさは、穴を掘り続けた。 土を口に入れ、後ろに吐き出す。 吐き出しては口に入れ、吐き出す。 ある程度深くなったら、穴の周囲を舐めて塗り固める。 そして、また土を口に入れ、吐き出す。 これを繰り返し、いつしか穴はまりさがすっぽりと入れるほど大きくなっていた。 ドスサイズの穴だ。例え人間でも重機を使わなければなかなか掘ることができない。 まりさはそれをスパークも使わず、不眠不休で10日程度で掘り抜いた。 ただただ、群れのみんなに申し訳ない。なんとかして償いたい。 その気持ちだけで。 まりさの歯はボロボロになり、お下げはほつれ、お帽子はずり落ち、舌はひからびて体は泥だらけだった。 「まりさ、よくやったわ。よこになってやすみなさい」 「わ・・・わがり・・・ばじだ・・・ゆふー・・・・ゆふー・・・」 まりさは、穴の中で横になる。 「いまなのぜ!みんなゆっくりいくのぜ!」 「「「「「「「ゆっゆおーーーーーー!」」」」」」」 そこへ、群れのゆっくり全ゆんが現れた。 ゆっくり達は一列に並び、まりさの作った“杭”を持ち上げ、まりさの方へと引きずる 「ゆっくりおすのぜ!ゆーえすゆーえす!」 「「「「「「「ゆーえす!ゆーえす!」」」」」」 「いまなのぜ!まりさ!ゆっくりしねええええ!」 「「「「「「「ゆっくりしねえええええええええええええええええ!」」」」」」」 疲れ切ったまりさが、眠りに落ちた瞬間だった。 ドブシュ! まりさが心をこめて作った“くい”さんが、まりさのあんよに突き刺さる。 「ゆっぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ」 突如として襲ってきたあまりの痛みに、まりさは飛び起きる。 いや、起き上がれない。あんよが全く動かない。 あんよから激痛がはしる。 見ると、あんよに“くい”さんが深々と突き刺さり、まるでまりさの位置を示すように立っていた。 「みんな!よくやったのぜ!ねらいどおりなのぜ!」 「ゆう?これでころすんじゃないの?」 「ゆっふっふ、そんなんじゃまだたりないのぜ!くわしくはおさがはなすのぜ!」 2代目幹部まりさは得意げな顔で群れのゆっくりにそう言うと、長に目をやった。 「むっきゅ。いいかしら。この“くい”さんは、これからおといれのめじるしになるわ! みんな、うんうんやしーしーはこのあなさんにするのよ!おちびのうんうん、しーしーも、ここにすてなさい」 「「「「「「「ゆ?ゆう・・・ゆ!ゆおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」」 長の意図を理解した群れのゆっくり達は、勝ち誇ったかのように鬨の声を上げた。 「まりさ、いいわね。あなたはこんご、えいえんにむれのおといれとしていきていきなさい!じぶんのつみをゆっくりはんっせいすることね! もし、むれのゆっくりがおといれにおちたら、しっかりとたすけるのよ!いいわね!」 「ゆっぐり、りがい、じばじだ。ばりざは、おどいれゆっぐりでず・・・」 こうして、まりさは、群れのトイレとして第3のゆん生を送ることになった。 もし、まりさがあの広場に行かなければ。 いや、もしあそこで眠らなければ。 もの覚えの悪いゆっくりのこと、いつしかまりさが何をしたのか忘れ去られ、 デブまりさと蔑まれつつも、底辺ではあっても、少なくとも群れの1ゆっくりとしての生活が続けられたかもしれない。 “寝相が悪い。” またも、これがまりさのゆん生をどん底に引き落とした。 自分で苦労して掘った穴の中に、自分で苦労して作った杭を刺されて動くこともできず、ただひたすら、群れのゆっくりの排泄物を処理する毎日。 まりさは、それでも納得していた。 自分がした罪は、それだけ深いものだと信じていたから。 自分の受ける罰は、こうあるべきだと信じていたから。 だが、誰も来ない夜中や雨の降る日は、さすがに泣いた。 栄光に満ちた日々を歩むはずだったまりさ。 誰もがうらやむゆん生が目の前に広がっていたまりさ。 しかし、あの日、自身の成功を疑いもなく信じていたあの日から数ヶ月。 まりさはこうして、おトイレゆっくりとしての日々を送っている。 もはや、群れにまりさをゆっくりとして扱うものはもういない。 汚物を処理する器械。 何を言っても許される物。 石を当てたり、目を狙ってしーしーをしたりする、ストレスの発散場所。 ただそれだけの存在だった。 やがて、冬が来た。 凍てつくような寒さが辺りを包み込む。 まりさの顔の上に積もる雪。 群れのゆっくりは越冬をしているのだろう。トイレに現れることもなくなった。 厳しい冬が終わり、山にも春がやってきた。 しかし、春になっても、ゆっくり達は姿を現さなかった。 群れのゆっくり達は、まりさが群のために貯めた餌の貯蓄があることを幸いに、越冬の準備を怠っていた。 おトイレになる前のまりさが、毎日休まず、狩りをしていたことをみんなが知っていたからだ。 しかし、まりさは普通のゆっくりと変わらない程度しか狩りができず、また、ゆっくり達には長く感じたかもしれないが、まりさが狩りをしていた時期はたかだか数ヶ月。 とても群が越冬するには不足していた。 さらに、まりさが拡張した巣穴は、その分冷気を通し、また雪の重みでの崩落などが相次いだ。 結局、群れのゆっくりは1匹たりとも越冬を成功することができなかった。 まりさは、ひたすら待ち続けた。 いつしか、群れのゆっくりがまたやってきて、まりさに罵詈雑言を浴びせながらうんうんをする日が来ると。 それは群れが生きている証だから。 まりさが罪を償えるチャンスだから。 しかし、どれだけ待っても、群れのゆっくりはやってこなかった。 まりさがおトイレになってからちょうど1年、秋風の吹く日に、まりさは静かに死んだ。 目を見開き、そこからは幾筋もの涙の後を残して死んだ。 頬はこけ、歯は全て抜け落ちたミイラのような表情で、何かを待つように、穴の縁を見つめたまま、死んだ。 ドスまりさとしては非常に珍しい、餓死だった。 無価値あき
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ギターは弦楽器の一つである。 クラシック、ジャズ、ポピュラー音楽、ロックなど様々な音楽分野で使用される。 弦は6本ある。 棹(ネック)、胴(ボディ)があり、弦の両方の端にはナット、ブリッジがある。さらにナットの先にペグがあり、これで音程の調節(チューニング)を行う。 ネックには指板(フィンガーボード)があり、指板の上にはフレットが打ってある。このフレットはギターの種類により数が違う。 また、ベースギター もあるが、別ページで解説する。 一般的にギターは2つの系統に分かれる。 1.アコースティック系 2.エレクトリック系 また、エレキトリック・アコースティックギター(通称エレアコ)はアンプにつなげるかつながないかで1か2に分かれる。 1は、電気を使わず、楽器から直接音を出すものを指す。代表的なものにフォーク・ギター、クラシック・ギターがある。ただ一般的に「アコースティック・ギター(通称アコギ)」はフォーク・ギターを指すことが多い。 2は、電気を使用し、弦の振動を電気信号に変換しアンプリファイヤーに接続して音を発生させるものを指す。代表的なものにエレクトリック・ギター(通称エレキ)がある。
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seap 【名詞】 分離、分散、離別 【形容】 分離した、分散した、離れた、分かれた、別れた 【自動】 (与格と)分離する、分散する、離れる、分かれる、別れる 【他動】 (対格を)分離する、分散する、離す、分ける、別れさせる →対義語 ceov
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ギルドスキルを取得しました! スキルページで確認をどうぞ! -- 2011-09-20 00 03 34 報告が遅れましたが、新しくメンバーが2人増えました! よろしくお願いしますー! -- 2011-09-25 15 16 22 ついにギルドレベルが6になりました! みなさんのおかげですありがとうございます><。 これからもゆっくりと7を目指しましょう! -- 2011-09-27 13 24 58 新しくメンバーが1人増えました! よろしくお願いしますー! -- 2011-09-29 13 51 55 メンバー一覧に「その他キャラ」の項目増やしました! お暇な方は埋めてみてよね! -- 2011-09-29 13 52 48 メンバーページに、サバイバルページ作りました! -- 2011-10-02 14 52 06 サバ5R初クリアページ作りました!遅くなってすみません>< -- 2011-10-13 13 29 15 1か月経たずしてギルドレベルが7になりました…! みんなでしんどい4大陸をがんばっているおかげです><! 憧れの2階建ておうちを目指してゆっくりやって行きましょう! -- 2011-10-23 11 37 50 ウィキ放置すみませんでした>< トップ画像や新しいギルドスキルの詳細をUP! -- 2011-11-24 16 03 28 かなり長期間の放置すみませんでした><。 レベルアップしたギルドスキル、うっかり出来たPレア家具などをUP! -- 2012-02-16 13 24 05 ギルドアルバムをにるえん、みくをがUP! ギアページですw -- 2012-03-23 22 01 57 TOP画像変更! カオスSSの枚数も前回よりUP!w -- 2012-04-16 23 19 53 ジュブさん編集のチームクラウチ狩り動画UP、ギルドハウス拡張記念TOP画像の変更! -- 2012-05-01 11 36 39 速報的に報告を!力家具Pレア出来ました!物理職レベ51以上はぜひ使用を! -- 2012-05-08 12 41 07 神ヘルの寄生動画上げましたー みんなもどんどん動画上げていいのよ -- 2012-05-10 20 30 24 次元のバルログ戦動画上げました -- 2012-05-13 02 27 49 ギルドレベル9になりました! ありがたいことに早かったです><。 これからスキルMAXがんばりましょう! -- 2012-05-19 17 28 35 次元のバルバグス動画上げました。画質は気にしたら負け!w -- 2012-05-19 17 29 13 ギルメンが新しく2名増えました! これからよろしくお願いします><! -- 2012-05-25 13 38 51 またまたギルメンが2名増えました! これからよろしくお願いします><! -- 2012-05-27 01 53 02 メンバー一覧の表示方法変更。職業案内の奥義を一覧に組み込みました。お暇な人はメンバー個人ページ作って遊んでねー! -- 2012-05-27 02 26 00 おお、これこれ!ありがとうマスター!思ってた通りの感じだよー -- 2012-05-27 11 17 56 少し遅くなりましたがギルメンが新しく1名増えました! これからよろしくお願いします><! -- 2012-06-01 12 21 20 ギルドスキル・魔法攻撃がレベル4になりました! 次は体力を上げていきます! PvP組がんばれー! -- 2012-06-04 23 06 07 ギルドスキル・体力がレベル2になりました! 引き続き体力を上げていきます! -- 2012-06-07 14 12 21 ギルメンが1名増えました! これからよろしくお願いします! ギルドスキルの体力が3レベルになりました! -- 2012-06-09 20 25 23 ギルメンが1名増えました、これからよろしくお願いします><! TOP写真を変えました! -- 2012-06-12 23 54 45 恐ろしく遅くなりましたが、ギルドスキル・体力がレベル4になりました! -- 2012-06-24 12 11 12 TOPにギルド紹介動画を掲載。にるさんお疲れさまでした、ありがとう!!! -- 2012-06-24 12 12 01 ギルドスキル・知恵がレベル5になりました! -- 2012-06-25 03 14 28 ウォーク個人ページ編集、[画像]男たちの熱き祭り追加、編集よろりー うぉーくより -- 2012-06-28 12 22 00 ものすごく遅くなりましたが、メンバー1名増えました&スキル体力MAXなりました&物理攻撃スキル4になりました! -- 2012-07-13 13 16 47 hayaさんが魔法攻撃Pレア家具製作に成功! ハウスに設置してくれました><! -- 2012-07-13 13 21 03 公式ムービーコンテストにて、にるさんの動画が優秀賞に!!! おめでとおおおお! 最高の動画を上記でもお楽しみください><!!! -- 2012-07-13 13 22 53 ギルドスキル・力がMAXになりました! -- 2012-07-21 12 14 15 ギルドスキル・魔法攻撃がMAXになりました! 次は物理攻撃を上げます><! -- 2012-07-26 02 55 41 家具バフのアンケートページ作りました! ぜひ記入をお願いします><! -- 2012-07-26 13 18 30 ギルドスキル・物理攻撃がMAXになりました! -- 2012-08-08 12 51 15 水属性攻撃Pレア家具製作に成功&ギルドハウス拡張! 2階建てになったよー><! -- 2012-08-19 21 42 18 はやえもんが一晩でやってくれました。知恵PRイス大明神、遂にギルドハウスに降臨! 代理更新/にるえもん -- 2012-11-06 12 18 30 スキルブック分配について・ギルドでの狩りについてのページを設営しました にるもん -- 2012-12-02 23 52 23 rurusann, -- 2012-12-15 01 37 08 rurusann, -- 2012-12-15 01 37 14 るるさん、きのこさん、ちぇりさん、エウレカさん加入仲良くね! おーく -- 2012-12-15 01 37 56 一時的にギルドブログを作成しそちらを運用します。http //c9i4u.blog.fc2.com/ にるえん -- 2012-12-22 00 06 49 ブログ更新方法はこちら! http //phantomz.blog107.fc2.com/blog-entry-501.html -- 2012-12-22 00 58 14
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パンドラサーガには4つの基本職業があり、そこから2次職、更に3次職と分かれる(3次職は絶賛未実装中☆ミ) どの職業選んだらいいのかわかんねえよカスって人はメイジ⇒WIZを選ぶと一番無難です。 ウォーリア系は金がかかるので金がたまってからでいいかもしれない。 基本職 ウォーリア 戦士系。多彩な武器で戦う。どの武器がいいかはしらん。 スレによりグラディエーターこそが至高であり最強を目指すならこの職以外ありえないとの報告が。 1000 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2008/02/18(月) 17 43 23.95 ID GlaDiator はじめはグラディエーターなんて信じてなかったんですけど実際なってみたらすごく強くて 周りから羨望の眼差しで見られるようになりました。 転職した次の日には髪が生え始めて背も伸びみるみる筋肉が付きました。 今では彼女もできてもうグラディエーターじゃない生活なんて考えられません。 20歳 自宅警備員 やるおさん(仮名) ウォーリア系2次職 ナイト 昔はタンク役として重宝されてたけどブロッキングの修正が来てからめっきり減ってしまった グラディエーター いわゆる前衛キャラ。ナイトよりは火力が高く、コウモリだったらアセのスタン技からのフルボッコで瞬殺おいしいです ウォーリアーPT表記はWa →ナイトPT表記はW2k →パラディン(仮)PT表記はW3p? →グリープランサーPT表記はW3g? →グラディエーターPT表記はW2g →ファランクスPT表記はW3f? →ベルセルク(仮)PT表記はW3b? 基本職 スカウト 盗賊系。弓か密偵かで分かれる。密偵は罠とか使う。 仕掛16のグルーキャッチはMob狩り(飛んでるMob以外)で必須なので取っておくと吉 スカウト系2次職 アーチャー 名前の通り主に弓で戦うキャラ。Lv28で覚えるムーブアシスト(MA)がとても便利 エージェント 主にクローキングで近づいて相手を暗殺するタイプと罠で戦うタイプの2種類に分かれる。 スカウトPT表記はSc →アーチャーPT表記はS2a →スナイパーPT表記はS3s? →ドラグーンPT表記はS3d? →エージェントPT表記はS2g →アサシンPT表記はS3a? →ディスターバンズPT表記はS3d? 基本職 アコライト 補助系。補助メインだけど攻撃もできるタイプもある模様。 アセティックは攻撃もできる補助、だが別に白魔法の範囲を覚えるわけでもない。 PT組みたい人は普通にプリーストになっとけばおk アコライト系2次職 プリースト いわゆるヒーラー。狩り・対人ともに必須の職業で、PTヒールとサルタティオ(他人の詠唱速度上昇)を取るタイプで分かれる。 アセティック プリとは違い鈍器で相手を殴る前衛タイプのキャラ。スタン技が強力で、前衛タイプのくせにスワロウ(メイジ系の魔法をほとんど無効)が使える アコライトPT表記はAc →プリーストPT表記はA2p →クレリックPT表記はA3c? →ビショップPT表記はA3b? →アセティックPT表記はA2a →エクソシスト(仮)PT表記はA3a? →モンク(仮)PT表記はA3m? 基本職 メイジ 魔法系。攻撃だけでなく相手の能力を下げる戦い方もできる。 序盤での火力は恐らく一番高い。 しかしメイジに合う種族(エルフ)との組み合わせによりHPが低いので、囲まれると危険。 メイジ系2次職 ウィザード 元素54のアイスゾーン(通称:IZ)が強力で、PT狩りでよくチヤホヤされている。スワロウ持ちのキャラに弱い。 ダークロア DeBuffに長けたキャラで、惑乱・暗黒ともにいやらしいスキルがそろっている。 メイジPT表記はMa →ウィザードPT表記はM2w →ウォーロックPT表記はM3w? →コンジュラーPT表記はM3c? →ダークロアPT表記はM2d? →ジェスター(仮)PT表記はM3j? →ネクロマンサー(仮)PT表記はM3n?
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Mystery Circle Vol.22提出作品 お題 起の文:しばらく沈黙があって、わたしの声の余韻だけが二人の間を漂った。 結の文:それは何の飾りも文字もない、ただの真っ白い封筒だった。 しばらく沈黙があって、わたしの声の余韻だけが二人の間を漂った。彼女の右手はグラスを水平に携え、その中身はスーツ姿の男の顔面目掛けて投げ打たれていた。先刻、彼女をナンパしたばっかりに遭遇してしまった悲劇に二十代半ばの美男子はわななくが、人目のあるバーの店内ではどうにもしようがなかった。 「帰って」 それが、グラスの口を向けられる直前の言葉。むせ返るアルコールの刺激臭――不幸にも、男は日本人の定説と化した「酒にあまり強くない」体質だった―― に酔いつつも、脳天に上った血の衝動を抱えて退場するしかなかった。椅子に投げられているカバンを引ったくり、キザな彼は扉の蝶番をねじ切らんばかりの勢いで、小さな怒号を交えつつわたしの前から消えた。 ゆっくりと腰を落ち着けようとした時、最近に位置しているバーテンダーの顔が目に入る。特に驚くでもなく、飄々と「こういう場所にはよくあることですよ」と諭しているようにも見えた。途端、わたしは先刻の熱が急速に萎縮し、このバーの主に申し訳なさを感じた。 「ごめんなさい。お酒はこういう使い方をするもんじゃないのにね」 少し悪びれた様子で、彼女はグラスを置く。カウンター越しの懺悔は、モップを用意していたバーテンダーの男性に伝わる。彼は苦笑しつつも、次からは勘弁してくださいよ、と釘を刺しておくのを忘れなかった。 「待ち人来たらず、ですか?」 床に溜まった酒にモップをかけつつ、男は訊ねる。バーテンダーはまだ若く、女子大生である彼女とさして年齢は違わないように見受けられる。若いわりに落ち着きのある物腰で、きっと常連客の間では人気があるに違いない。彼が抜けた店は売り上げが何パーセントダウンするのだろう?、と予想してみたくなる。 「ええ」 肯定しつつ、自らの冗談じみた続きのセリフにシニカルな笑みを浮かべているように見えた。 「アポなしですけど」 ほう、とバーテンダーはモップをかける手を止めて、つい好奇の眼差しを向ける。「それは変わったご趣味で」 そこに皮肉の響きはない。でしょ?、と彼女も軽い返事。目的地のない航海、それは本末転倒に値する。大抵の人々は鼻で笑って、蹴散らして、終わり。 「こんなことを言って笑わない男性は、あなたが初めてですよ」 彼女がバーテンダーに小さな秘密を明かした時、ちょうどモップがぶちまけられた液体をすすり終わったところだった。カウンターの中に戻ると、彼女の手元からグラスを回収し、ひと時の雑談から仕事の顔に戻る。細い輪郭に、柔和な印象を湛えたまま。 「さて、いかがいたしましょう?」と切り出してから、続ける。「小さい店なので、お酒しか出せるものはありませんが」 「知っていますよ。初めてではないですから」 「三度目――いや、今日で四度目?」 「へえ……客商売をやってる方は、やっぱり記憶力命なんですかね?」 「なにぶん、小さいお店ですので」 バーテンダーは笑う。L字型カウンターに8席程度で、都心であることを鑑みても小さい方だろう。彼女は一週間に一度――バーテンダーの記憶によれば日曜日のゴールデン・タイム頃――顔を出している。彼女は若く、またかなりの美貌を持ち、友人を連れてくるでもなく、携帯電話で談笑するでもなく、黙ってブランデーを嚥下して頬をほんのり赤くしている様は、情熱的なクール・ビューティという相反する印象を植え付けさせるには十分だった。 「ところで、ワインってスピリッツなんですか?」 「はい?」 思わず目を剥く。失態であることを反省し、バーテンダーは改めて回答する。 「いえ、全然違うものですよ。スピリッツは蒸留酒一般の総称ですし、ワインにそういった工程はありません」 バーテンダーは更に、ブランデーの製法の一部はワインとほぼ同じです、と付け加えた。そうですよねぇ、彼女の生返事。それがバーテンダーを困惑に誘う。 「どうかされたので?」 「いえ、昔に付き合っていた彼が時々言ってたんです。『ワインを飲みたくても、1969年以降のスピリッツは腑抜けみたいなもんなんだよ』って。そう言うと、いつも自分だけ笑ってました。自分だけが知ってる冗談みたいに。あたしにはなんのことか、さっぱり分からなかったけど」 謎かけに等しいジョークに顔つきを少し険しくしたバーテンダーの反応を見て、彼女はこの場所で解を見つけられそうにないことを悟る。 「過去問の答えを今更ながら知りたくなっただけです。気にしないでください」 そうですか、とバーテンダーは清流のような笑みを浮かべ、疑問を柳のように受け流した。 「あの、さっきと同じのをもらえますか?」 それは、先程のナンパ師にぶちまけてやった酒のことであり、この店で唯一頼んでいる酒のことだった。琥珀色の液体に満たされたふくよかな形状のボトルには、もう見慣れた「E J」の文字。新しく取り出したグラスに傾けられるボトルの口から、宝石のような流体が零れ落ちる。なにも足し引きすることなく、ストレートで出すのが彼女の好みであるらしかった。 「ありがとう」 ゆっくりとグラスを持ち上げて眼前の高さで止めると、ブランデー越しのひずんだ世界を眺める。それも彼女の癖であることを、バーテンダーは観察によって心得ていた。その間の彼女は物憂げで、双眸には現実など映っていないのだと察したのは、三度目の来訪の時だった。 「あなたはその瞳で、男を何度も振っていますね?」 隠すほどのことでもないので、彼女は頷く。この店で男を振ったのは二回目。そのどちらとも、同じ質の目をしていたのだろう。 「男にはよく誘われるんですよ。そのたびに、あたしが呼び出して――」 「で、酒をぶちまける、と」 アレは極端な例ですけど、と彼女は苦笑する。毎回のように過激な武力行使をしている訳ではないようだ。 「そうすると、大抵の男は諦めますよ。二度と寄っても来ない」 「例に漏れたのは何人ほど?」 「一人です。さっきの……あたしには分からないジョークを言う人です。去年、別れましたけど」 と、思い至ることがある。バーテンダーの脳裏に浮かんだ疑問は、彼女の迂遠な振り方に対するものだった。気に入らなければ、わざわざバーに誘うまでもなく、即決で宣告してしまえば済むことだ。 「まるで儀式のようですね」 彼女は目を細めて、ややあって首をかしげる。無言の質疑を投げかけられて、むしろ驚いたのはバーテンダーの方だった。意識的にやっていることでないとしたら、この女性は病んでいるのではないだろうか? それも、良くない方向に。 「もしくは、試験のようにも受け取れます。なんらかのハードルを設けてあって、それをクリアーした者のみが蜜月を手にする……っと、すみません。口が過ぎましたね」 以降は自戒を心がけよう――そう決めたのは、ブランデーに一口触れた途端、動きを止めてしまった彼女に対する償い。やれやれ、これで来週からお得意様候補が消えるかな。 心中で自嘲をこぼしていた時、入り口の扉が開いた。極力鳴りを抑えた、ささやかなベルの音ともに現れたのは、見た目にも静かな印象の若い男性だった。年齢は……カウンターに座る彼女と同じくらいか。淡いベージュのロングコートが全ての衣服を覆い隠し、またコート自体も地味なデザインのため、完全に没個性に埋没してしまっている。顔立ちはお世辞にも整っているとは言いがたい。 お洒落という単語の片鱗も窺えない井出達の青年は、彼女の後ろを通過し、壁際の席に腰を下ろす。注文をするサインを逃さぬよう、グラスを洗剤で洗いながら横目で覗いた。青年はどうやら、メニューよりも先客の彼女に注意がいっているらしく、なぜか懐に手を差し入れている。その掌が握り締めているものは…… 直感が直球の嫌悪を引き起こす。そのヴィジョンは、瞬間的に想定する限り、もっとも起こってほしくはないこと。グラスを流し台に置いて諸手に付着した泡を洗い流すと、青年の方へとさりげなく移動する。 なにかご注文はありますか?――声をかけられて、初めて自分の前にバーテンダーがいることに気づいた青年は、持ち前の小心を発揮しておどおどしそうになるが、息を大きく一つ呑み、暴れ出す心臓に鼓舞されるように、見ず知らずのバーテンダーに切り出した。 「あ、あの、頼みたいことがあるんですが……」 よくある光景だ――映画では女性の気を引き、宵越しの金をひけらかすための常套句のように使われるシーンの断片。なにか適当な酒を用意させ、それを女性に渡す。なんて陳腐な誘い文句。 だが、今回は少々趣向の異なるものを渡されてしまった。その感触は薄っぺらく、中身が数枚程度の紙であることは容易に想像が付いた。 お札? いや、違うな――女性の男性に対するある種の性癖を知った上で、これはお金の類ではない。もしそうだとしたら、壁際の青年には残念なことだが、慰めの酒を一杯おごらせていただくことになるやもしれない。 「お客様、あちらのお客様からです」 と言い置いて、なんの変哲もない封筒を差し出した。彼女はキョトンとして、現実に焦点を合わせるのに時間がかかってしまった。バーテンダーの掌の動きに導かれて首を左に捻ると、そこには緊張しながらも静かに一礼する、冴えない男の姿があった。 「あなたはずっと、そうやって迷い続けるつもりなんですか? 何人もの男を振って……なにも得られない」 バーテンダーの問いかけに返事はなく、しかしそれがきっかけなのは疑いようがない――女性は彼について説明を始める。 「彼は以前、別の店で振ったんです。凄くうな垂れて、とぼとぼと帰って行ったのを覚えてます。けど……彼にだけは、背中に向かって一声かけたんです。本当に好きなら、もうちょっと洒落たことできなかったの?、って。ムチャクチャだけど」 自分に対する冷淡。茶番劇だと分かっている。でも、青年は諦めずにアタックをかけてきた――服装にまったく気を遣えていないところが抜けているが、精一杯の演出であることは見て取れる。 「前に付き合っていた彼とも、こんな感じで巡り合いました」 それが、彼女にとっての門。 「こんな風に振舞っていれば、いつか巡り合えるかな?、って」 「だが、危険な賭けです。夢を見るにはあまりにも細い綱渡りだと思いますよ?」 「そこからチェックアウトできるのなら、とっくにやっていますよ」 艶然とした、しかし悲しい音色。喉の奥から搾り出される声は、密かに「でも、とっても辛いことよ」と主張しているような気がした。 「ありがとう、バーテンダーさん。ご馳走様でした」 そう言って、彼女はバーテンダーの指の間から封筒を引き抜く。それは何の飾りも文字もない、ただの真っ白い封筒だった。
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【元ネタ】ギリシア神話、『変身物語』 【CLASS】ランサー 【マスター】 【真名】ケパロス 【性別】男性 【身長・体重】182cm・78kg 【属性】混沌・善 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運E 宝具B 【クラス別スキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 【固有スキル】 神性:B 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。 伝令神ヘルメスの息子とされる。 魅了:B 魔性の美貌により異性・同性を問わず惹きつける。 ランクBではほぼ対象の意思を無視して精神を支配する。 対魔力で抵抗可能。ただし自分の近親者には最初から無効である。 【宝具】 『廻る禍因(プロクリス)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~30 最大捕捉:1人 妻プロクリスより送られた、自身の妻を貫き殺してしまった槍。 狙った獲物は決して外さないという、木の柄と金の穂先からなる魔槍。 大願成就の呪いを帯びており、担い手が槍を振るう限り、 敵の弱点を槍自身が感知し、自動で軌道修正しつつ弱点を狙う。 投擲した場合、弱点を貫くまで止まることなく飛翔し続け、 例え担い手が消滅しようとも、あらゆる手段を用いて必ず願いを成就させる。 『天命猟犬(ライラプス)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1人 どんな獲物も決して逃がさない運命を持つ猟犬。 獲物を追跡する際に、その獲物の敏捷値と同等の数値が猟犬のステータスに加えられるため、 いかなる速度で逃亡しようとも、必ず捕捉できる。 【解説】 ヘルメスとヘルセの息子。 ケパロスとプロクリスは、お互いに愛し合っていた。 しかし、彼のその美しすぎる容貌に恋をしてしまったのが、エオスだった。 エオスは燃え上がる感情を抑えきれずに、自分の城に連れ去ってしまったのだ。 だが、プロクリスを愛するケパロスはエオスの求めをはねのけた。 納得しないエオスは、「プロクリスの貴方への感情は本物かしら?」といい、ケパロスをまったく別人に変装させて、プロクリスを誘惑させた。 彼の帰りを待ちながらも、寂しさに耐えられなかったプロクリスは、まったく別人になったケパロスの求婚を受けてしまう。 その瞬間に、ケパロスの変身は解け、元の姿に戻ったケパロスは激怒し、彼女の不実を責めた。 涙を枯らした彼女は森の中に逃げ込み、アルテミスの従者になってしまった。 彼は自分のした事を後悔し、彼女を探し求めた。 そして、遂に愛する妻と巡り会ったケパロスは改めて彼女に求婚するのであった。 そしてプロクリスは、アルテミスから授けられた「絶対に的を外すことのない槍」を彼にプレゼントした。 しかし、幸せは長くは続かなかった。 平穏は二人の間に猜疑心を生み、プロクリスは夫が今でもエオスと通じているのではないかと疑い、ケパロスが森へ狩りに行く後をつけた。 それに気付かないケパロスは、森の中で草がざわざわ動いているのを見つけると、獲物だと思い、「絶対に的を外すことのない槍」を投げた。 そして、その槍は一直線に彼女の胸を貫いたのだった。 その腕に抱かれながら、彼女は真実を知らされたのである。 愛する者の命を自ら奪ってしまったケパロスは、その罪に問われ、ケパレニア島に追放された。 そこで彼の心を癒したのはクリュメネだった。 やがて二人は結婚し、その地の王となった。二人の間には、イピクロスという息子が生まれている。
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アーケードスティックのすすめ 箱○用スティック たのみこむで賛同者募集中 http //www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=65912 DoA4スティック 良いところ ライセンス品 悪いところ 入手困難 ホリスティックにホリボタン 好みの分かれる天板デザイン VF5スティック 良いところ ライセンス品 まだ新品があるかも? 悪いところ ホリスティックにホリボタン 好みの分かれる天板デザイン Fighting Stick EX2 良いところ ライセンス品 入手難易度は低い 悪いところ 海外通販or輸入ゲーム屋のみの取り扱い ホリスティックにホリボタン DoA4スティックやVF5スティックより値段が高い XFPS+PS用スティック 良いところ PS2用のスティックが使える 入手難易度は低い 悪いところ 海外通販or輸入ゲーム屋のみの取り扱い 値段が高い(12000円前後) PS2用スティックを持ってない場合のメリットが少ない 認識用の純正有線コントローラが必要 レスポンスが悪い個体がある? 有線コントローラ乗っ取り 良いところ スティックやボタンにこだわりのあるあなた向け 限りない自由度のボタンレイアウト なんなら筐体に組んでみる? 悪いところ 手間がかかる コストがかさむ 地方在住者は部品あつめの段階から敷居が高い 保証なし コメント